親知らずを抜いた

2008年03月03日 07:10

定期健診で歯医者に行ったら、親知らずの虫歯が見つかった。
治療しますか、抜きますかと聞かれて、気楽に抜くようにお願いした。
親知らずを抜くのは3本目だ。以前に上2本を抜いている。親知らずを抜く痛さは色々聞いているが、以前の2本はさほどのことも無かったから余裕だ。

予約の当日、歯医者が「下のはね、上の歯を抜くより痛いかも知れないけど。腫れたりするし」。
・・・・・そういうことは先に言ってください。

グリグリ、ゴリゴリ、ポン
え、人力でひっぱったくらいでこんなに簡単に抜けちゃうの?
医者いわく、抜ける方向があるそうだ。
抜いた歯の方をじいっと見ていたら、「血を見るの、平気ですか」、そりゃ、血を見て平静でいられなかったら女じゃないでしょう。
抜いた親知らずを解説付きで見せてくれたばかりか、中も見てみましょうと、わざわざ割ってくれた。大サービスだ。

抜けた歯を見ていたら、数日前から頭に居座っている阿部謹也先生の、身体から離れた身体の一部を扱う職業への怖れと差別の話が浮かんできた。中世ドイツでは風呂屋は賤業だったそうだ。現代日本で歯医者が差別されるとは思わないけど、髪の毛とか、血とか、垢に対する怖れは普遍かな。髪の毛を封じた呪いの人形とか、こんび(垢)太郎のお話もあるし、早い話、ご飯に小石が入ってるのと髪の毛が入ってるのでは(想像したくない方、ゴメン!)、実害は小石だけど、髪の毛の方が不愉快だ。いやいや現代の医者や歯医者に対する崇め方も、怖れの裏返しな気がしてきた。

くだらないことを考えてたら、「持ってきますか?」だって。
結構です。いまさら、しかも親知らずを屋根に投げてもね。
現代の身体の一部は廃棄物なのだ。


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